富山県南砺市の井波別院瑞泉寺に保管されている親鸞聖人絵像の軸棒に、江戸末期から明治中期にかけて五度にわたり絵像を修復したことを示す記録があることが八日までに分かった。
親鸞聖人絵像は同寺三代目の住職、蓮乗に、父である蓮如上人が文明元年に贈ったものとされる。同寺の宝物の修復や調査に当たっている高橋延定さん(51)と表具師の野原尚二さん(61)が宝物を点検していたところ、絵像の軸棒に書かれた細かい文字を見つけた。 高橋さんによると、文字は天保七年、明治二、二十、二十二、二十四年に行われた絵像の修復の記録で、明治二十年の修復は地元井波の表具師が、同二十二年は東本願寺(京都)の絵師が手掛けたことが記されている。高橋さんは「明治二十年から二年おきに修復しているうえ、東本願寺の絵師に修復を依頼している。傷みが激しい絵像を修復したいという当時の人たちの熱い思いが伝わる」と話している。
by riptulip
| 2008-07-09 21:59
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