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京町家風の施設完成 筑紫野市 正行寺

 筑紫野市二日市中央の浄土真宗・正行寺(竹原智明住職)が、京町家風に改装を進めていた施設が完成した。同寺はこれまでも、真向かいにあったゲームセンターを改装して仏教説話などを行う「本町ホール」を開設するなど「地域に開かれたお寺」を目指してきた。竹原住職は「門前講座の受講者が交流するなど、触れ合いの場にしたい」と話している。
 新施設は寺の北側。門徒の宿舎である「多屋」にちなみ、名称は「北多屋」とした。「本町ホール」で定期開催している歴史や文化をテーマとした「門前講座」の講師控室や、参加者の歓談の場として役立てるという。
 改装前の建物は白い壁でガラス張りの薬局。京都の大工の棟梁と相談し、軒先の瓦の端が直線となっている「一文字瓦」や、格子の付いた窓など、京町家の特徴を取り入れた。玄関前に石を敷き詰める作業などは、寺の門徒らがボランティアで手掛けたという。

 竹原住職は「正行寺周辺は風情のある古い家が駐車場になるなど寂しくなった。景観づくりにも役立てれば」と今回の改装への思いを語った。
 28日午後1‐3時、「本町ホール」で第17回門前講座がある。教願寺(富山県)の釜田哲男住職が「雪国に伝承された真宗」の演題で語る。参加無料。同日から「北多屋」の利用も始める。
by riptulip | 2008-06-25 22:12
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