修復中の真宗大谷派本山・東本願寺の御影堂で2月9日、構造補強工事のジャッキアップ作業が始まりました。内陣部分の屋根を支える梁などを数センチ持ち上げ、破損の目立つ柱の補強を行う目的です。
御影堂は1895(明治28)年の再建。木造建築としては世界最大級で、瓦ぶきの屋根の総重量は約6000トン。このため内陣の屋根を支える中柱(直径約90センチ)2本にはそれぞれ188トンもの重さがかかり、2本とも上部で「くの字」に曲がっているそうです。 補強工事では、中柱の周辺12カ所に鉄骨の支持構台を組み立て、屋根や梁の重みを一時的に支えます。同時にこれ以上の屈折を防ぐため中柱を鋼材で補強し、鉄骨の梁を新たに設けて近くの木柱に重みを分散させるそうです。 この日は内陣の上部にあたる屋根裏で、手動式の油圧ジャッキ45台を使い、約4時間かけて巨大な梁11本を数センチ持ち上げました。
by riptulip
| 2006-02-09 21:53
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