古刹舞台に若者と交流

 益田市匹見町匹見、浄土真宗本願寺派の善正寺本堂で25日、仏教講話と民族音楽のライブ演奏を組み合わせた催しが開かれる。昨年5月、寺の住職になった広島市出身の斎藤友法さん(23)が、同郷の音楽仲間に声をかけて企画。若者文化を代表する音楽を、山村社会の軸であった古刹(こさつ)を舞台に披露することで、新旧の文化が互いの魅力を引き立てる効果を期待している。

 善正寺は1607年の開山。斎藤さんは、跡取りがいなかった先代住職の遠縁にあたり、都会から高齢化率60%超の山村へIターンした。「娯楽施設はないが、プラネタリウムのような星空がある」と、匹見の暮らしになじんでいる。

 広島にいた時は、クラブハウス通いを楽しみ、様々な音楽に親しんでいた。一方、僧職として、古いしきたりや伝統を守る面も併せ持ち、和の文化を同世代に伝えるため、様々なリズムに合わせてお経を唱えるライブパフォーマンスにも挑んでいた。今回は逆に、寺を軸とした昔ながらの人付き合いが残る地域社会に若者文化を持ち込む。

 斎藤さんは「地区のお年寄りには、珍しい音楽を楽しみながら、元気になってもらいたい。一方で、出演者を始め僕らの世代には、寺を支えた地域の人々の営みや歴史を肌で感じ、本当の人付き合いを考える契機にしてもらいたい」と意気込んでいる。

 出演する「アンドレイと愉快な仲間たち」の男女9人はいずれも20歳代。その1人、宮川純平さん(27)は斎藤さんから聞いた田舎暮らしの良さにひかれ、今春、匹見に移住し、ワサビ栽培の研修を積んでいる。演奏では、アフリカやペルーなどの打楽器を披露する予定で、「お世話になっている方々を喜ばせたい」と張り切っている。

 当日は午前9時半からお経をあげ、同10時から仏教の講話(1時間)を3回、ライブ(同)を2回、交互に実施する。昼食は檀家(だんか)、出演者らを交えた自由な交流の場とし、午後3時20分からもちまきもする。
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by riptulip | 2009-04-27 23:03
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