越前市清水頭町の浄土真宗出雲路派本山、毫摂(ごうしょう)寺で、2012年の宗祖・親鸞の七百五十回忌(報恩大遠忌)を前に、親鸞木像を安置している大型厨子の解体補修を行うことを決め、7日、木像を遷座するための法要を行った。厨子は京都市内の専門業者に補修を依頼。来年7月に戻る予定。
厨子は1910年の制作で、須弥壇(台座)と合わせて幅4・3メートル、奥行き2・6メートル、高さ6・1メートル。親鸞木像の制作年代はわからないが、16世紀末に同寺が現在の場所に移った時から安置されていると伝えられている。 同寺では1877年に伽藍(がらん)の大半が焼ける火災があり、親鸞木像は僧らが持ち出して無事だったが、厨子は焼失したたため、作り直された。その後は大規模な補修は行っておらず、最近は漆がはげたり、金箔(きんぱく)が黒ずんだりしてきたという。 この日は、厨子のある御影(ごえい)堂で藤光永門主らが法要を営んだ後、専門業者や藤門主らが仮の厨子に親鸞木像を移し、門徒らが手を合わせて見守った。藤門主は「きれいになった厨子で、大遠忌を迎えたい。親鸞上人はこれからも人々を見守ってくださるだろう」と話していた。
by riptulip
| 2009-04-14 21:49
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