龍谷大人間・科学・宗教オープン・リサーチ・センターは17日から、京都市伏見区の深草キャンパス至心館で展示「中村久子女史と歎異抄」を行う。両手両足を失うも仏教的人間観から力強く生きた中村久子さん(1897−1968)の生きることへの思いを、写真や遺品、本人が読んだ仏教書から紹介する。中村さんの特集展は京都では初めて。
中村さんは岐阜県高山市に生まれ、3歳の時に病気で両手両足を切断した。裁縫や書道、読書に打ち込み、見せ物芸人として自立。42歳で親鸞の思想を記した「歎異抄」に出会い、自分のすべてを受け入れて生きることの大切さを自覚、「いかなる人生にも決して絶望はない」と人間の尊厳を持って生きた。 展示では中村さんの写真や、人形、書の作品など計86点を並べる。精読した「歎異抄真髄」「真宗聖典」は実物の展示に加え、デジタル画像で中村さんが赤線を引いた文章など全文を見ることができる。 無料。来年1月30日まで(土日祝日と年末年始休館、11月22、23日、12月13、14日は開館)。
by riptulip
| 2008-11-16 20:49
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