京都の西本願寺境内で、御影堂と阿弥陀堂の間から安土桃山−江戸前期の池跡が見つかり、浄土真宗本願寺派が10日、発表しました。記録でも存在が確認されていなかった未知の池跡で、1617(元和3)年に両堂を焼き尽くした火災以前の同寺の姿を知る手がかりとして注目されています。
事務所の建て替えに伴い、京都市埋蔵文化財研究所が3月始めから約240平方メートルを調査しました。 池跡は火災前後の新旧2時期のものがありました。古い池は東西9メートル以上のみぎわの南側に、南北8メートル以上、深さ約50センチの池底がありました。池に咲いていたとみられるハスの種も見つかりました。新しい池は方形とみられ、焼け瓦を含む火災処理土で東半分を埋め立て、池底をさらに30センチ掘りくぼめていました。また橋脚らしい南北方向の二列の柱列も確認されました。 火災以前の建物配置については史料がほとんどなく、現在南北に並ぶ両堂の位置が逆だったとする説や、東西に並んでいたとする説がありますが、不明な点が多い。
by riptulip
| 2007-05-11 21:28
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