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山科本願寺跡で、中国の漆製品「堆黒」破片国内初出土

 京都市山科区の山科本願寺跡から昨年末出土した遺物から、日本でこれまで出土例がない中国製の漆製品「堆黒」が見つかりました。
 堆黒は木に黒漆を百層近く塗り重ね、細かい彫刻を施しています。5ミリ−2センチ程度の破片が100点余り出土しました。尾長鳥の羽やボタンの葉とみられる文様などが精巧に彫られ、元の時代(13−14世紀)の作とみられます。遺物は他にも蒔絵や天目茶碗、青磁・白磁など約1200点が出土しました。

 山科本願寺は浄土真宗中興の祖・蓮如が造営、1532年に法華宗徒らにより焼き打ちされました。当時の公家の日記は、残された財宝を求めて人々が群れ集い、死者が出るほどだったと伝えています。
 遺物は27日から5月7日まで京都市上京区の市考古資料館で展示されるそうです。
by riptulip | 2006-04-20 22:07
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