人気ブログランキング | 話題のタグを見る

本願寺派北山別院の墓地造成問題で元代表役員に1億円支払い命令

 浄土真宗本願寺派の北山別院の墓地造成問題で、宗派の正式手続きを経ずに債務保証をしたため損害を被ったとして、別院が元代表役員(60)に損害賠償を求めていた訴訟の判決が31日、京都地裁でありました。森田浩美裁判官は「被告は墓地造成事業を積極的に推進しようとするあまり、独断で保証契約を締結した」として、元代表役員に1億円の支払いを命じました。

 判決によると、銀行が1997年3月、墓地管理会社に2億円を融資した際、元代表役員は北山別院名義で債務保証しました。その後、管理会社が債務を支払わなかったため、銀行が会社と別院を提訴し、別院が銀行に1億円を支払うことで和解しました。

 森田裁判官は元代表役員の行為について▽銀行からの借り入れについて本願寺門主の許可を得ていなかった▽本願寺派と別院の協議会で債務保証をしたことを報告しなかった−ことを挙げ、債務保証には違法性がないという元役員の主張を退けました。

 訴訟では別院は別の元役員も訴えていましたが、元役員が100万円を支払うことで和解が成立しています。元代表役員は「全く意外な判決で納得できない。控訴したい」と言っているそうです。
 墓地問題をめぐっては、電鉄会社が別院側に造成の話を持ちかけましたが、別院側が既存墓地を装って市から墓地経営許可を得ていたことが発覚し、計画は中止されています。
by riptulip | 2005-06-02 20:47
<< 真宗大谷派が南京大虐殺追悼記念法要 高岡・勝興寺 落慶法要 >>